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浜離宮ランチタイムコンサートVol.204大西宇宙バリトン・リサイタル¥2,900Interview7/20(火)11:30自身の「コア」を届ける充実のプログラムシカゴ・リリック・オペラの所属歌手として活躍、2019年にはセイジ・オザワ松本フェスティバルの『エフゲニー・オネーギン』にてタイトルロールの代役を務め、日本でも大喝采のオペラ・デビューを飾ったバリトンの大西宇宙が浜離宮ランチタイムコンサートに登場。ヨーロッパと日本の歌曲、オペラ・アリアと盛りだくさんのプログラムについて話を聞いた。「前半に歌うレスピーギの〈霧〉〈雨〉〈雪〉は、書かれた時期も違い、本来は関連のない3曲なのですが、個人的には“お天気三部作”と呼んで連作のように扱っています。霧がたちこめ、雨が降り、最後に癒しのように雪が降ってくるという情景を、ひとりの主人公の目を通して見ているような」今回が初披露となる越谷達之助の「初恋」をはじめ、日本歌曲は大西にとって欠かせないレパートリーだという。「アメリカでリサイタルをするとき、必ず入れていたのが日本歌曲でした。自分のルーツやアイデンティティを大切にする国ですから、僕もルーツとしての日本歌曲を、自分なりのアプローチで届けようと。日本の詩は情景を描いたものが多く、“なんとなくわかるでしょ?”という感じで、相手の想像力に委ねる部分が大きいですよね。アメリカで歌うときは、プログラムのために歌詞を英訳するのに苦労しましたが、そのぶん詩に対する理©DarioAcosta解が深まったり、言葉だけでなく音色で想像力をかきたてる演奏家ならではの楽しみを味わうことができました」そして後半は、バリトンの魅力を感じることができるオペラ・アリアの数々。「バリトンって、映画でいうと助演男優賞をとるような、ひとクセある役どころが多いのが面白いですね。罠にはめられたり、振られたり、死んじゃったり、往々にして報われないことも(笑)。楽器としての自分の声を考えたとき、やはりいちばんコアになるのはベルカントだと思うので、イタリア・オペラからのアリアを選びました。同様に、日本歌曲にしてもイタリア歌曲にしても、現在の自分を形成している根っこの部分を、今回のプログラムを通してお届けできたらと思っています」共演:筈井美貴(ピアノ)レオンカヴァッロ:マッティナータレスピーギ:霧、雨、雪マーラー:さすらう若人の歌越谷達之助:初恋高田三郎:くちなし小林秀雄:落葉松ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「プロヴァンスの海と陸」レオンカヴァッロ:歌劇「ザザ」より「ザザ、かわいいジプシー娘よ」ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」より「俺は街の何でも屋」浜離宮ランチタイムコンサート8・9月のラインナップ各回11:30各回¥2,9007~9月の3公演セット券¥8,000【Vol.205】8/26(木)實川風ピアノ・リサイタル【Vol.206】9/28(火)工藤重典(フルート)&大萩康司(ギター)9